本日６月４日（土）20時 放送 FMやまと『くらさんの今日もツーリング日和 』 Vol.306放送！

神宮 勝敏（じんさん）（７０歳）

兵庫県神戸市

１６歳から現在まで５４年

NPO 浅間ミーティングクラブ
http://www.asama1975.org/

『ツーリングが好きなことと、テストライダー時代に浅間テストコースを走っていたことから、浅間の地に親近感もあったことから、今もクラブに入り続けています。
Ｚ１やＨ２の高速悪路テストも浅間テストコースで行っていました。
あるとき「ドッカーン！！」と大音響がして見上げたら、浅間山から噴煙がモクモクと上がっていてびっくり。浅間テストコースは細かい火山礫のコースであり、パワーが喰われグリップしにくい路面でした。タイヤは前後ともダンロップのＫ８７からＫ７０に変えていました。』

スズキＧＲ６５０ （1983年モデル）

年齢

できごと

１６歳

ホンダＣＳ９０を父に買ってもらった
（そのとき父が乗っていたのはホンダＣＳ１２５）

１７歳

カワサキＣ２ＳＳでオフロードを走っていた

１８歳

就職して初めて買ったバイクがカワサキ３５０ＴＲビッグホーン

２０歳

　１９７１年９月から１１月にかけて、ビッグホーンで日本一周（海岸べりを３か月１万km）
　スタート地点は名古屋。日本海に向かい能登半島から日本海に沿って北上。
　青函連絡船に乗って北海道へ。土曜日早朝にフェリーに乗ったためお金が下せず、洞爺湖のユースホステル（一泊８００円）に泊まれなかった。雨の夜、ボート小屋の庇の下を借りて寝袋で寝た。（旅行中の一日の予算は１７００円。一番安いユースホステルは一泊二食付きで６４０円。ガソリンが５０円の時代である。）
　襟裳岬から帯広に向かう途中、バイクが故障（プラグから火が飛ばなくなった）。　農業組合の整備工場に尋ねたらポイントが悪いと言われた。ポイントは無いと言ったら「そんな馬鹿な！」と言われた（このバイクはＣＤＩ点火だった）。部品が届くまで工場長の自宅に３日間泊めてもらった。出発の朝、奥様がトウモロコシを山ほど持たせてくれた。その後、４５年間、家族ぐるみの付き合いが続いた。
　留萌の旅館に泊まったら、１６００円で一泊二食付き。料理が無茶苦茶、量が多くて、しかもびっくりするほど美味しかった。
　また、四国のユースホステル（香川のお寺）では、食事の後に出たお茶菓子（葬式饅頭のフライ）が最高に美味で、住職の奥様の言われるには「うちは職業柄、これが沢山あってね、すぐには食べきれないから、日持ちを考えて油で揚げるの。」

２１歳

ヤマハＭＸ９０でモトクロスレースを始める。

モトクロスのクラス分けは、下から「ノービス」「ジュニア」「エキスパートジュニア」「シニア」の４クラス。ノービスは４年間（ジュニアにようやく昇級したのは２５歳）

２１歳

バイクメーカーにテストライダーとして就職

　テストライダー試験は、バイクのテストは何も無く、面接と健康診断だけだった。
　面接では「きみはモトクロスをやっているそうだが、テストライダーはレースが禁止されている。テストライダーになったらきみはレースをやめられるか？」。入りたい一心で「やめます」と言ったら、「それでもやりたいというヤツでないとテストライダーにはなれない」と返された。もうダメだと思った。（あのとき、なぜ採用されたのか理由は未だに不明）

２５歳

ロードレースは、趣味で１９７７年６月、鈴鹿６時間耐久レースに出場。

　オイルショックで鈴鹿サーキットは３年間、耐久レースを中止していたが、この年から６時間耐久レースとして再開された。（翌年からは現在のような８時間耐久レースとなった）
　一方、仕事の高速走行テストでは、富士スピードウェイで６kmフルコースの「３０度バンク」と「須走落とし」を経験。
　ホームストレッチを２００kmオーバーで下り坂の３０度バンクに突っ込む。バンクに入ったら前が見えない。首を真上に上げても路面しか見えず、バンクのどこを走っているのかわからない。見えないのにスロットル全開は、心臓が口から飛び出るほど怖かった。

２８歳

　仕事の傍ら１９８０年４月、モトクロス ジュニアクラスに４サイクル車（カワサキＫＸ２５０の２サイクルエンジンを外しＫＬ２５０の４サイクルエンジン搭載）でエントリー

　全日本出場車両が全て２サイクル勢の中、４サイクルマシンは自分のみ。２サイクルとはノイズの質が違うので、ギャラリーの視覚には入っていなくても、音でどこを走っているかがすぐに分かってしまう。独特の低音が、一緒に走っている人に言わせれば「後ろにあの音が聞こえたら、無茶苦茶 焦る！」。

　鈴鹿大会のデビュー戦の時、自分のメカニックをしてくれていた友人に「大勢のお供の人を連れた人がニコニコして立っていて、どこかで見たことがあるなぁと思ったら、本田宗一郎さんだった！！！」と、後日聞かされた。

３２歳

バイクメーカーを退職

５５歳

ホンダＧＬ５００で浅間ミーティングに行っていた（神戸から浅間まで５００km）

６７歳

ホンダＧＬ５００の車重２２０kgを重く感じ始め、１８０kgのスズキＧＲ６５０に変えた。これだと目標の「８０歳で５００km走って浅間ミーティング」に行けそうだ。

７０歳

現在

第一次オイルショック　１９７３年

第二次オイルショック　１９７９年

鈴鹿耐久ロードレース

第１回　１９６３年　　４時間

第２回　１９６４年　１８時間

第３回　１９６５年　２４時間

第４回　１９６６年　　４時間

第５回　１９６７年　１２時間

第６回　１９６８年　１０時間

第７回　１９６９年　１０時間

第８回　１９７０年　１０時間

第９回　１９７１年　１０時間

第10回　１９７２年　１０時間

第11回　１９７３年　　８時間

　　　　１９７７年　　６時間

FMやまと「くらさんの今日もツーリング日和」毎週土曜日２０時放送