ホイールは車の印象を大きく変えることができるドレスアップパーツのひとつ。
一昔前は車のカスタマイズにおいて国内メーカーの純正ホイールはデザインが良くないと言われていたが、現在は純正ホイールもデザイン性が向上。その車に似合うホイールを純正で採用するメーカーが増えている。
ホイールはサスペンションよりも下に取り付けられ「バネ下」と呼ばれるパーツの中では重量があるパーツだ。そのため、走行性能が重視されるスポーツカーでは軽量なホイールが人気。ただ、近年では軽さを感じるようなデザインを採用したホイールよりも、見た目が重そうで隙間が少ないホイールを装着した車種が多くなってきた。バッテリーEV車はホイールキャップを被せたアルミホイールが装着されている。隙間が少ないホイールの方が軽量で後続可能距離伸を伸ばせると思いがちだが、バッテリーEV車にとっては、隙間が少ないホイールの方が都合がよい。多くのEV車は減速時に発生する負荷によって発電し、蓄えた電力を再利用する回生ブレーキを利用している。重いホイールを装着した場合軽いホイールよりも大きな負荷が増加。また、空気抵抗を抑える目的もある。隙間が多いホイールは、車体側面を流れる空気を阻害し、燃費・電費に影響を及ぼす。日本でも増えつつあるバッテリーEV車が隙間が少ない、重そうなデザインのホイールを装着するのは、回生ブレーキでカバーでき、空気抵抗を抑えることで航続可能距離を伸ばすことができるからと言える。