我々整備士が着用しているツナギについてお話しようと思う。
ツナギの始まりは1848年アメリカカルフォルニアで金鉱が発見され、金の採掘作業は、常に土と水にさらされる過酷なもの。作業着はすぐにボロボロになり、「丈夫な作業着がほしい」という労働者の要望によって作られた。テントなどに使われる丈夫なキャンバス地の胸当てパンツいわゆるオーバーオールがつなぎの始まりといわれている。
整備士が着用するのは長袖のツナギになるが、車の狭い所に手を伸ばしてボルトナットを回す際の身体への傷の保護、シャツとズボンの組み合わせとは違い機械に巻き込まれるリスクを減らす。ファスナー部も布で覆われており金具部分が少ない為お客様の車・バイクに傷を付けないために着用している。
僕の中でツナギを着用するのに重要だと思うのはプロとしての意識だと思う。
サラリーマンのスーツと同様、整備士にとってツナギは制服。暑いからといってTシャツ短パンでの作業はお客さんのイメージも悪いですし、そのお店には大事な愛車を預けたくなくなってしまう。
ツナギは安全確保、作業効率の向上はもちろんですが、プロとしての意識を反映する重要なアイテムなのだ。