チェーンの張りについて。

 チェーンの張りが緩すぎる(アソビが多い)場合たるんでいるから加減速のたびにガシャガシャと音がしたりショックも大きく、乗り心地が悪い。そして極端にアソビが大きかったら、スプロケットからチェーンが外れてしまう危険がある。ここまではイメージできるのではないだろうか。逆にチェーンの張りがキツいとどうなのか。結論から言うとリヤサスペンションが動かなくなる。多くのバイクの場合、アンチスクワット(スロットルを開けた際にリヤショックが縮んでリヤタイヤが沈み込まないようにするためのリヤ周りの構造。を設定している構造上、スイングアームや後輪が沈む方向に動くと、停車状態と比べてドライブ軸とドリブン軸の間隔が広くなる。ということは逆に考えると、もし停車状態でアソビが無いピッタリの状態にチェーンを張っていたら、スイングアームが沈む方向に動くのを邪魔してしまう。路面の凹凸に対して後輪がきちんと追従することができず、最悪の場合は後輪が路面から浮いてしまう。それがコーナリング中だとスリップして転倒、または走行中にチェーンが耐えきれず切れて危険だ。

チェーンの張り具合のチェックの仕方は、サイドスタンドで停めて、ギヤをニュートラルに入れる。その状態でチェーンのほぼ中心を指で押し上げて、上下に動くたるみの幅を計測する。たるみの幅は車種によって異なるが、規定値を記載したステッカーがスイングアームやチェーンケースなどに貼られている場合が多い(バイクに付属するハンドブックにも記載されている)。

 もし規定値より緩すぎたり、キツすぎている場合は、チェーンの張り調整が必要。張りのチェックは一か所だけではなく、タイヤを回して何ヵ所かチェック。(大型バイクの場合チェーンの全長が1.8mほどあるので40~50cmおきに4~5ヵ所)タイヤを回して同じ張りなら大丈夫だが、場所によってキツいところがある場合には「片伸び」を起こしているので注意が必要。

 「片伸び」とは、チェーンが伸びているのではなく縮んでおり劣化やメンテナンス不足でサビたり砂利や泥汚れが詰まって固着するとチェーンがまっすぐ伸びなくなる。結果的にその部分の長さが短くなり、張りがキツくなる場所ができる。その場合にはチェーンの清掃を行い、再度張りをチェックする。それでも片伸びが改善されない場合は、チェーンの状態が悪く新品に交換となるため、不安な方やチェーンの状態を確認してほしい方はじゃんぼ洗車センター阿久和店奥整備工場Moto/Carスタッフまたは、Cafe Jack inthe Boxスタッフに声をかけていただければ無料点検を行いますのでお気軽にどうぞ。

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Author: 工場長(和田悠輝)