冬はエンジンオイルが乳化しやすくなる

日に日に寒さが増してきており、Moto/Carでもタイヤ交換、シーズンタイヤ付け替えが本格的に始まってきた。冬は、エンジンオイルも様々な影響を与える。夏に比べて外気温がぐっと低くなるため、エンジンの始動時に音が出たり、燃費も悪化したりする。冬にオイル交換をすると、たまに目にするものがある。オイルの確認窓やフィラーキャップを開けるとコーヒー牛乳みたいに白濁したエンジンオイルの乳化現象。エンジンは空気を取り入れてガソリンと混ぜ、噴射して爆発している。この空気にも若干の水分が混じっている。完全暖気をしてしまえば油温も上がってオイルに混じった水分も蒸発する。しかしエンジンが温まる前に止めてしまったりすると水分が蒸発する前に内部へ残っていく。外気温が冷たい中、エンジン内は温まる。すると気温差で水分がエンジンに発生し、結露によって乳化してしまう。冬特有の現象であって、夏には起こらないオイルの乳化。冬でも完全暖気してある程度長距離を走ったりすると乳化は起こらない。原因としては。ちょい乗り。私の経験から乳化しやすいのは条件が揃ってしまえばバイク、車でも起こるが特に125cc以下のスクーターに多い。通勤・通学・買い物にも便利ではあるが、オイル点検窓が付いている車種はほとんどなくオイル交換も忘れがち。多少の乳化はエンジンオイルを交換すれば問題ないが、気づかずに放置しているとエンジンをダメにしてしまう事や修理に何十万もかかるケースに発展しかねないので、ちょい乗りしかしていないという方はこまめなオイル交換、乳化を発見した際はすぐにオイル交換をオススメする。

Author: 工場長(和田悠輝)